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防水講座

第5回 防水の種類 仕組みや特徴など

それでは今回は実際に防水にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

ウレタン塗膜防水は、液体状のウレタン樹脂を複数回塗ってつなぎ目のない防水層を形成する工法で

面積の広さや材質を問わずに施工できるため複雑な形状の屋上やベランダに適しています。

メリットとしては施工費用とメンテナンス費用が比較的安く建物にも負担がかかりづらいです。

デメリットは職人の技術が仕上がりに大きく左右し、施工中にウレタン樹脂の臭いがします。

5年に1度程度、トップコートの塗替えなどメンテナンスが必要です。

                                                                        

アスファルト防水とは、文字通りアスファルトで防水層を形成する施工法です。

最も古くからある防水工法で信頼性が高く、大型施設や大きな建物の屋上に適しています。

メリットとしては他の施工法より耐用年数が長く、デメリットは施工できる箇所が限られています。

工法によっては臭いも出ます。

そして、アスファルト防水の中にも、熱工法、常温工法(冷工法)、トーチ工法とあります。

熱工法

溶融釜でアスファルトを220~270℃に溶融し、アスファルトルーフィングという防水シートを

貼り付けていく工法。

高温での工事の為、臭いや煙が出てしまうデメリットがあります。しかし、熱を冷ましながら

防水層を作るため、高い防水機能を備えています。

常温工法(冷工法)

名前の通り常温でも使用可能な防水シートを用いた工法です。

熱工法の臭い・煙・広い場所に限るといったデメリットがないのが特徴です。

トーチ工法

防水シートの裏側にあらかじめ張り付けられたアスファルトを大型のガスバーナーで炙りながら

アスファルトを溶かし貼り重ねていくもの。

熱を利用しており、防水効果は常温工法より高く、釜を使用しないので狭い場所でも施工可能です。                                 

                                                                              

その名の通り、塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを下地か緩衝材の上に貼って防水層を作る

施工法です。(密着工法と機械固定工法)

メリットは塗りものではないので乾燥を待つ時間が必要なく工期が短い。メンテナンス費用もあまり

かからない。ただ、凸凹のある場所での防水には向いていない。

密着工法

下地に接着剤を塗布してシートを貼り付ける工法です。

施工に必要な機材が少なく工期も短いため、低コストで施工可能です。

機械固定工法

下地の状況に大きく左右される密着工法の弱点を克服した施工法です。

下地の影響を受けないように固定ディスクと呼ばれる道具を用いて、シートを直接固定します。                                

                                                                            

FRPシートを敷き、その上から液状のプラスチック樹脂とトップコートを塗って、防水膜を作る

施工法で木造の戸建てに適しています。

軽くて耐久性も高く建物への負担が少ないですが、施工費用は少し高くなります。                                      

                                                                         

下地の状態や建物の形状などを考慮してベストな防水工法を選択していきます!