第6回 ウレタン塗膜防水について
今回からそれぞれの防水の種類について詳しく説明していきます!
今回はウレタン塗膜防水です。
通気緩衝工法
通気緩衝工法とは通気性能を有する通気緩衝シートと呼ばれるものを下地に貼り付け、その上から
ウレタンを塗布する工法です。
下地とウレタンの間に1枚のシートが割って入ることで水蒸気による膨れを防止することができます。
既存防水層をほとんど撤去せずに改修できる自着シート仕様。
シームレスな防水層を形成することで雨水の侵入を防ぎます。
一般的にマンションやビルの屋上など面積が大きく平面な場所に施工されることが多いです。
次回改修時にも塗り重ね改修による低コスト改修も可能です。


密着工法
ウレタン防水の樹脂材を下地に直接塗り、最後にトップコートを施す工法です。
短い工期で施工でき工事費用を抑えることができます。
施工箇所である下地が水分を含んでいると、夏場等の暑い季節に塗り物であるウレタン樹脂が
熱せられた結果、水蒸気によって防水層が膨らんでしまうといった現象が起きてしまうこともあります。
密着工法ではベランダやバルコニーといった比較的面積の狭い場所で用いられる傾向があります。
屋上でも配管等が複雑に交差する場所などでは通気緩衝工法が難しい為、密着工法で施工する場合もあります。

超速硬化ウレタン
今までウレタン塗膜防水というとローラー等を使って手塗りで施工することが一般的でしたが、超速硬化システム
を使用したスプレー工法というのも出てきています。
特徴は何と言っても施工30分後には施工箇所上の歩行が可能だということです!
通常の手塗りの場合だと施工の当日中は歩行することが出来ません。
ですので、終日歩行禁止にすることが困難な場所などでは超速硬化ウレタンでの施工がお勧めです。
折板屋根のような金属屋根の改修にも用いられます。
ただし、施工時に材料の飛散リスクが出てくるため、しっかりとした飛散防止養生が出来る場所でないと施工できない
こともあります。
超速硬化ウレタンで施工するには専用の機材等が必要になるのですが弊社はその機材も所有しております!